西祖谷山村に古くから伝わる「神代踊(じんだいおどり)」は、2022年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。自然と共に生きる山里の人々の祈りと感謝の心が込められた、貴重な伝統芸能です。
「神代踊」という名称は比較的新しく、美しい花笠をかぶり太鼓を打ちながら踊る姿から、「笠踊」「太鼓踊」とも呼ばれてきました。その起源は平安時代、讃岐守であった菅原道真公が干ばつに苦しむ人々のため、雨乞いの祈願として踊ったことに始まると伝えられています。
現在では、毎年旧暦6月25日に道真公ゆかりの**善徳天満宮(標高1,060m)で奉納されており、本年は7月19日(土)**に開催されます。
今年は、休校となった善徳小学校から踊りがスタートし、善徳天満宮で奉納が行われます。重さ15kgの太鼓を用いた12種類の打ち方をはじめ、ほら貝や鉦の音色に合わせて、天狗・獅子・薙刀使い・棒ふりなどが軽やかに舞い、花笠姿の踊り子たちがその場を優雅に彩ります。
地元の小学生たちもこの伝統に参加し、世代を越えて大切な文化が受け継がれています。
ぜひ、歴史ある踊りとともに、祖谷の自然と人の温もりを感じにお越しください。
奉納日 令和7年7月19日(土)
時間 善徳小学校 9時30分ごろから
善徳天満宮 11時00分ごろから
【注意】
善徳天満宮へは険しい林道となっています。
セダン車や大型車での乗り入れは困難です、軽車両でのお越しをお勧めいたします。